帰り道。 6月の終わり、17時。暗い曇り空。 雨がしとしとと降っている。 「ねえ、ゲームってしたことある?」 透き通った、高めの女の声。 「ある」 赤色の傘の下に、黒い横髪が揺れている。 彼女はいつも、唐突な話題を振ってくる。 「最近バグが増えて…
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